戦国鍋からなんとなく歴史を学ぶ

戦国鍋からなんとなく歴史を学ぶ

なんとなく歴史を学びたい。

ガギグゲゴタイロー/ももいろゴタイロー

 


ガギグゲゴタイロー/ももいろゴタイロー

作詞:安部裕之 作曲:奥村愛子 編曲:安部潤

元ネタ

 

メンバー

 

歌詞

ゴマンと ゴマスリ ゴタイロー
ゴイケン 五分五分 ゴタイロー
行くぜ! ワン・ツー サン シッ
ゴタイロー!
中身があるような無いような、勢いの良い歌詞で始まります。
「ゴマンと ゴマスリ」は着々と勢力を拡大していた家康にごまをする大名が多かったことを指しているのでしょうか。
「ゴイケン 五分五分」五大老の意見が纏まらないさまをあらわしているものと考えられます。
 

家康 利家 輝元 秀家
(あれー?)
隆景 景勝
あれ? なに? 6人?
カンケーないNEっ!

 五大老は初め徳川家康前田利家毛利輝元宇喜多秀家小早川隆景の5人で、隆景の死後は上杉景勝が新たに大老に就きました。

そのため、大老は計6人ですが隆景・景勝に在任期間のズレがあるため、6人全員が大老として同時に存在した時期は無いということになります。  
頼まれちゃった 秀吉 晩年
(ガギグゲ ゴタイロー!)
盛り立てなくちゃ 豊臣政権
(ガギグゲ ゴタイロー!)
 五大老は秀吉の死の直前に設置された役職です。その役割は秀頼の後見と秀吉の死後の政局の安定でした。   
まさに!
秀頼 サポートだぜ
合議制 イエイ!
家康 バッチリ取り込んで
SAY イエイ!
 家康を五大老に取り込み、合議制という単独での暴走が不可能な意思決定方法を採ることで、家康の政権奪取を防ごうとしました。  
ゴゴゴゴーゴー
ゴゴゴゴーゴー ゴゴゴゴーゴー
ゴタイロー!
セキガハラハラ
もう終わったのかい?
ガギグゲーゲー
ガギグゲーゲー ガギグゲーゲー
ゴタイロー!
みんなバラバラ
スカイ中分解!
 五大老関ヶ原の戦いとともに終りを迎えました。  家康は東軍、輝元と秀家は西軍に属しました。空中分解です。  
 
露と消えにし 秀吉 ポックリ
(ガギグゲ ゴタイロー!)
止めらんないぜ 家康 やり放
(ガギグゲ ゴタイロー!)
 「露と消えにし」は秀吉の辞世の句「露と落ち 露と消えにし 我が身かな なにわのことも 夢のまた夢」から取っています。秀吉が亡くなると、家康は早速秀吉が生前に定めた掟を破ります。 家康を牽制できるのは五大老の中でともに中心的な役割を果たしていた利家のみです。しかし利家はこのとき既に老齢。衰弱していて病いがちでした。  
 
さらに!
対抗 利家 死んじゃって
SAY イエイ!
家康 気ままにゴーイング
MY イエイ!
MY イエイ! MY イエイ!
 秀吉の死の半年後に利家が亡くなると、政治は家康の思うままです。ついには自分に仇なすものを処罰しはじめました。  
 
ゴゴゴゴーゴー
ゴゴゴゴーゴー ゴゴゴゴーゴー
ゴタイロー!
セキガハラハラ
もう終わったのかい?
ガギグゲーゲー
ガギグゲーゲー ガギグゲーゲー
ゴタイロー!
みんなバラバラ
スカイ中分解!
ゴタイロー
  

ちなみに

秀吉の辞世の句「露と落ち 露と消えにし 我が身かな なにはのことも 夢のまた夢」の意味は、『古語林 名歌名句辞典』(大修館書店)によると以下の通りです。
「露のようにこの世に生まれ、露のようにこの世から消えてしまう我が身であるなあ。何もかも、あの難波(現在の大阪)のこともみな夢の中の夢であった。」
「なにはのこと」は「難波における事業」と「なにはの(=さまざまな)こと」を掛けたもののようです。“伝”豊臣秀吉の辞世の句とされています。
家康が破った掟として代表的なものは、無許可での大名家同士の婚姻です。当時婚姻を結ぶことは政治的な意味合いが強かったため、このような掟が定められました。徳川幕府成立後、2代将軍秀忠の時代に出された武家諸法度では幕府の認可なしでの大名同士の婚姻は禁止されました。
 

雑感

配色とアクロバットから元ネタのユニットは分かったものの、何の曲をオマージュしているのかが分かりませんでした。Twitterで検索してようやくココ☆ナツと判明。歌詞のカタカナ率の高さは元々だったのかと納得しました。歌詞の「隆景」の直前でご丁寧に画面が白黒になるのに、全くカゲリンの死を悼んでいなさそうなのが良い。トーク部分のテロップで語尾に☆が付くほど明るく腹黒トークを展開しているのが可愛くも強烈です。個人的楽屋での様子が気になるユニットランキング第一位です。あのトーンのまま牽制しあっていたら笑えるし、楽屋に入った途端テンションが低くなっても面白いと思います。